現実と数学の区別が付かない

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巨大ブラックホールめっちゃ軽い

2年前、史上初めてブラックホールが撮影されたというニュースがありました。
www.itmedia.co.jp

観測したブラックホールおとめ座銀河団楕円銀河M87の中心に位置する巨大ブラックホール。地球から約5500万光年の彼方(かなた)にあり、質量は太陽の約65億倍だという。

ブラックホールの影の直径は約1000億キロメートルで、ブラックホールの表面といえる「事象の地平面」(イベント・ホライズン)の直径は約400億キロメートル。

とのことなので、単純に直径が400億キロメートルで質量が太陽の約65億倍の球体と思って、平均の密度を計算してみます。

太陽の質量の65億倍がどれくらいかWolframAlphaさんに聞いてみると  1.292×10^{40} \rm{kg} らしいです。
(太陽の質量)*65億 - Wolfram|Alpha
直径400億キロメートルの球の体積は  3.351×10^{40} \rm{m}^3 となります。
直径400億キロメートルの球の体積 - Wolfram|Alpha

なので撮影されたブラックホールの平均の密度を単純に計算してみると\begin{align}\frac{1.292×10^{40}}{3.351×10^{40}}=0.3856 ~\rm{kg/m^3}\end{align}となります。空気の密度が 1.25~\rm{kg/m^3} くらいなのでけっこう小さな値です。